ますだいっこうのあと@ベルリン

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ジャウメ・プレンサ展『サイレント ヴォイス』/目黒大路×東野祥子『地平線はたえず逃亡する』

ikkomasuda2007-07-21


シーナ&ロケットのアルファレーベル時代のベスト盤が出るそうな。完璧ど真ん中。鮎川さん刷り込みの原点だもの。

D社ガイド本韓国校正。

ジャウメ・プレンサ展『サイレント ヴォイス』@月島ミュージアム・アット・タマダ・プロジェクツを観る。

日経文化面で気になっていたエキジビションを最終日に。体育座りした身体+刻まれた文字という構図は基本共通な様子。青銅っぽいスカルプチャだったり、巨大樹脂製ハリボテ状態でゆるやかに色を変えて光ったり。←わーん部屋に欲しい! そんな身体に広がる言葉は金星の海や山の名前、野菜の名前、あるいは精神病の名前、しかも羅列系、でグッとくる。「トーキョーズ・ソウル」は、その紙面に掲載された写真に惹かれたのだけど、ステンレスの“アルファベットビスケット”から組み上げられたインスタレーション。だけどそのカーブは惚れ惚れ美しいし、空っぽの中空に何かすごく濃い時間があるように視えた。文章化するとなんだけど「言葉・文字と直接的な身体との関係」とでもいうのマイテーマに沿った展示を、倉庫をリストアした余白を贅沢に使った空間で視られて幸せだった。

にしても月島はもんじゃ一色なそれしかウリがないみたいな街にみえて、たまたま地下鉄から出た通りがそうだっただけかもだけど、ややネガティブイメージ。佃大橋で隅田川対岸へ。リバーサイドランナー羨ましや。聖路加ガーデンにあるスターバックスでカフェ淫。平松洋子『こねて、もんで、食べる日々』を読む。

目黒大路×東野祥子『地平線はたえず逃亡する』@麻布ディプラッツを観る。恒例「ダンスがみたい」企画のひとつ。

眼球剥き出し黒ノースリーブワンピース鶏ガラ女サイバネティック痙攣不気味音付きの図は想定内とはいえあまりおいしくない。いつの間にか目黒さんはロン毛の野性味倍増風貌でプチめまい。とはいえそんな二人の、パートによってはソロちっくなダンスは、僕の目からは男女関係論配合成分が多く視えちゃって、響かず。眉間に皺が寄るばかりの作品だったな。それでも瞬間、目黒さんがふんわりと腕を伸ばして踊るとき、広がるものはグググと視えて、そっちの向かい方で《踊って》くれたらばどうなったんだろか、などと客の勝手思い入れを帰り道反芻する。

余談。狙いかもだけど、当日パンフレットのクレジットでの「図匠」が、チラシでは「巨匠」になってた。ワラ。