ますだいっこうのあと@ベルリン

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「踊りん坊侍」/わこさんちでごはん

ikkomasuda2007-06-09


ティップネス中野。ああ体動かせばプラスの波動わくのだが日常その状況へたどり着くまでが遠い。

「踊りん坊侍」@光が丘IMAホールを観る。受付のアンクリエイティブ制作スタッフと改めてご挨拶。米井澄江さん公演でお世話になったのは10年以上前なのにお声をかけていただいて恐縮&感謝。

男性振付家による4ユニット並列企画。遠田誠/まことクラヴ『ズレと我』。据わりの悪い気まずい時間を確信犯でやっちゃってくれてるのがタマらんっちゃあタマらんが、ギリギリかな。劇団上田江戸川卍丸、たぶん、のジャージ前開けっぱのスリ筋度合いはリスト入り。

上島幸夫/UESHIMA theater『中心感覚..』。アオキ裕キ、原田みのる、たぶん、あたりの滑らか&シャキキキーンな動きと、ノースリーブ腕周りを例によって視姦。もちっと前に座ればよかったー。他のダンサーも振りとかは視覚から脳をマッサージされる感触ではあるが、作品自体はどんより。

楠原竜也/APE『様 -c-』。愛しの竜也くんの新作! もちろん本日のメイン。

黒塗り潰しな舞台を幕類すべて飛ばしてコンクリむき出し舞台道具見え見えの素にして視せてくれた時点から、どこか風通しがいい印象、ラウンジ感で、いい意味でスタジオでのワークインプログレスです、みたいな弛緩度合いが、ちょうど三本目というのもあって心地よく。しっぽ状態で腰にとめた布を取りっこするゲームの遊びっぽさから始まったのもね。ダンサーもそれほどテクニーケテクニーケしてないのがよかった。かと思えば、以前呑んだことがある小山綾子さんが鋭角的にしっかり“振り”を踊って魅せてくれたり、ノースリーブ小柄系男子の以外な踊りっぷりとかの、見どころもそれなりに配合。竜也くんが積極的にかかわらず見てるポジションなのもこれはこれでああありよね、みたいな。

作品の敢えて結論出さない系の散発・放牧っぷりにはきっと好き嫌いあるだろう。僕は好き。せっかくなら舞台に登場させちゃえばいいのに、なギター演奏の音が僕的には少し煩さかった。ダンスがそこはかとなく滲ませる、青っぽさ瑞々しさを強引に説明しているように聴こえたから。あとはキャスト個々がよりいっそう強靭に“一人ずつ”になれたら、より立ち上がってくるものがあるかもしれない。
あと残りもう1本は4本目だからじゃなくてグッタリ。客席は湧いていたけれどもうなんだかなあ。

さとうわこさんのお宅におジャマする。集合住宅上層階の木のぬくもりと風通しよさがたまらなく心地いいお住まい。キッチンで立ち振る舞うわこさんと、久しぶりで話す時間が何よりもありがたく充実。お互いの平坦ではない近況をしゃべる。まるでカフェみたいダイニングキッチンでね。ってそれこそカフェの客状態で沖縄メニューの晩御飯をご馳走になったのだった。ダンナのケンタさんと三人で。深謝合掌。あーなんか内心泣けちゃうくらいありがたいごはんわ。まあ何せよ“風に吹かれて”だわよ(ふめい)。