ますだいっこうのあと@ベルリン

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活版再生展/フライングステージ・ワークショップ

ikkomasuda2007-05-19


ティップネス中野。ランニングマシンで久しぶりの汗まみれ。

活版再生展」@三軒茶屋・世田谷文化生活情報センター生活工房を観る。一昨年みた古書日月堂による「印刷解体」展@渋谷ロゴスギャラリーが、一歩デザイン寄りで風通しよくなって公共系が手がけました、てな前イメージ。

会場で僕的に最初に“ヤラれた”のはインクのにおい! 展示品であり、今後開かれた工房を模索するらしい場なので実際に動かしてもいる凸版印刷機からのにおいだ。嗅覚から印刷現場へと一足飛びだった。びっしり濃密な活字にまたも目眩を覚えながら、活版印刷アイテム全般や、名刺大のカードを刷る過程を手短に紹介するビデオなども眺めていると、印刷だとか文字だと言葉だとかが、とても手触りのある、ブラックボックスじゃないモノとして、伝えるという出発点以上の、それこそ《におい》を視覚的触覚的にも帯びていることに、改めて惹かれる。

とはいえもはや後戻りできないし少数派の技術ではあるんだろうけどねー。

活版を使ったアーティストによる作品も展示。褒め言葉として“ニクいわぁ”なのがいくつか。嘉瑞工房の活字ポストカードお買い上げ。

競争率超高倍率だったワークショップに参加したという、先週のタイフェスティバルでお会いした、あきさんともバッタリで、活版で刷ったばかりのかわいい名刺をいただく。

フライングステージのワークショップに参加する。来月からの『サロン』を控えて、どれだけ“血中役者濃度”が低下しているかをまあ自己確認しておきましょな動機もありで、だ。

関根信一さんリードで、顔なじみ&しばらくぶりぃぃな劇団員たち+2名の参加者とコミュニケーションのウォームアップから例によってゆるゆると。後半は短い作品づくり。持ち寄った新聞記事からひとつを選びそこからまずは静止画シーンを立ち上げる。さらにその前後の景を考え3シーンのつなぎをつくる。最終的に通して“何が視えるか”“何を視せるか”といったことを、皆で話し合ってたんたんたんと一気呵成に、実感的にはやっつけ勝負で(笑)、練り上げていった。モチーフが福島の17歳高校生猟奇事件だったことよりも、瞬時に“決めて”、キメるんじゃなくてね、いく作業で、大脳ボヤ騒ぎ。いい刺激になっておもしろかった。