ますだいっこうのあと@ベルリン

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『RIZE』

ikkomasuda2006-03-01


R社@汐留出張校正。

RIZE』@渋谷シネマライズを観る。1日恒例、てか常識?、映画の日。1000円鑑賞じつは初体験。

宣伝ビジュアルの腹筋板チョコなスジ筋黒人ダンサー視姦目当てなのは、ええええもう200%も事実。その“欲求”はもちろん満たしてくれましたさ。それ以上に、作品、ドキュメンタリー作品として、もちろんどんなドキュメンタリーもまったくのドキュメンタリーではあり得ないこと200%も承諾のうえでね、とても目配りのきいた豊かなドキュメンタリー映画だったな、僕にとっては。

てかとにかく、冒頭「この映画のダンスシーンは早回しではありません」って断りを出すくらいの、クランプKrumpという、肉体が怒りの衝動とともに振動・痙攣するっ!なLAのゲットーで生まれたダンス映像を、堪能できたのが何よりツボ。デブのも小娘のも婦女子のも登場するけれど、要は上半身裸のジーンズずり下げ履きのブラックアメリカン男子が、とにかく踊る動くその姿態に、満腹。

とはいえ、そんなダンスをただ追ったフィルムであるかというと、ゲットーのリアルライフ、ルーツといえるアフリカ大陸の部族による踊りやメイクとのフラッシュバック、いわば同じ出自な者同士が派閥に分かれ争うダンスバトル、現実のいわゆる不幸な出来事、などを盛り込んで、普遍性をたたえたポジティブさ表出した作品にもなってるあたりが、ラシャペルならでは視点だったりするのかな、肉ばかり右眼球で追ってるババアとは別モノだわなと、思ったりしたですわ(文章長っ&ふめい)。

サントラ早速ゲット。