ますだいっこうのあと@ベルリン

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「杉本博司 時間の終わり」

ikkomasuda2006-01-09


ハルくんと青山ブックセンターで合流、六本木ヒルズへ向かう。

杉本博司 時間の終わり」@六本木・森美術館を観る。またも最終日!

いんや、すごかったデス。予想以上の収穫。作品世界へ到達するまでの発想・思想の哲学っぽさや、写し取ったもののさらに向こう側を見据える視線の厳然さ静謐さがすばらしかった。

なかでも《海景》シリーズの展示室が空間構成ともども圧巻。薄暗がりのなか、一切の夾雑物ナシに、一直線の水平線で分たれた海と空だけが絶妙に異なる表情をするモノクロ作品で並ぶ。そこに海の景色同様太古から不変のモノとして能舞台も配置されている。さらに池田亮司サウンドインスタレーションがかすかにときに重低音で流れて……もうトリップしましたデス。踊りたくなったデス。

《劇場》シリーズ。デコラティブな客席内部や、さびれたドライブインシアターががらんと映ってる。「映画1本分の長時間露光で撮影され」た結果か、映ってる以上の濃密な時間が視えるような、手触りならぬ目触り。

「無限大の倍の焦点」で撮った《建築》シリーズは、あえての「大ぼけ」(展示解説文より)写真で、視力よくない二人は揃って目がクラックラッしちゃったのでしたー(笑)。

あと、ろう人形のヒロヒト昭和天皇やら、三十三間堂の仏像を撮影して横長につなげたのとかも、キましたデス。

展望台・東京シティビューへも行っとく。二人でならあーだこーだはしゃぎつつ楽しいわん。国立新美術館の建物がこれまたおもしろいフォルム。


セガフレードザネッティで休憩。生ビール&チャパッタサンド。大江戸線新宿でハルくんと別れ僕はそのまま東中野に戻る。立ち読みで仕入れた今更なtipでiBookあれこれいぢくってみる。