ますだいっこうのあと@ベルリン

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流山児★事務所『桜姫表裏大綺譚』

池川さんから電話。池川企画を今月いっぱいで閉鎖するとの知らせ。そうかついに。僕が二十代にバイトしていた、地図編集作業のいわば下請け会社だ。会社といってもとってもとっても個人営業な事務所。社長には、いろいろ融通をきかせてもらって本当にお世話になった。流山児★事務所時代から僕の出る芝居も観にきてもくれているし、それ以外にもたくさん。ぜひ顔を出して呑まねば!
流山児★事務所『桜姫表裏大綺譚』@森下ベニサン・ピットを観る。
南北の歌舞伎を佃典彦が現代劇に書き直したお芝居。「日本暗殺者協会」「宗教法人蒼虫教団」(ホモ・カルト教団、笑)「警視庁特別捜査課」という当日パンフのキャスト表どおりの、ああハイハイな印象。かすかに知ってる原典のストーリーは即放棄なわけで。
でも“B級アクション音楽劇”は、うーん、残念ながらベニサンの空間を充たすほどパワフルではなかったかもしれない。『キル・ビル』にインスパイアってチラシにももあるけど、暗殺者コードネーム「桜姫」の中村音子がどんなに斬りまくっても、斬られた役者をぬけぬけと何度も何度もアホらしく登場させて斬りまくっても、“斬りきれてない”何かがあるように思えた。当然梶芽衣子も流れる歌謡ショウな演出もより流山児風味に濃い味付けなほうが、僕は好みだなー。
若杉宏二さんのもろヤクザ姿には、もちろん惚れ惚れしましたとも。刑事役の長身な阿川竜一くんも萌え。
終演後、客出しをしていた里美和彦くんと学生会館取り壊しネタで話し込む。彼は法政一劇のずっと後の後輩。ババア的にはイケる。また、同じく一劇出身で3年前卒業という木暮拓矢くんも改めて認識。カワイイ。
とん八に初めて顔を出す。ベニサンから定番で流れる地元の居酒屋は、「轟々たる」って形容したくなる呑みざまだった。楽日じゃないのに、ここんちったらほんとうにもぉ(笑)。姐貴分な照明のROMIさんや、若杉さんといっぱいいっぱい話した。幸福度上昇。
帰りの東西線あかね帰りの、詩人・究極Q太郎さんご一行とバッタリ。