ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Der Russe ist einer, der Birken liebt』

14時ジモンとタンデム。日本の女子プロレス話題がやや新鮮。〈久々に少々まとまった距離をトラム移動。環状線外→フリードリヒ通り駅をトラム12で。この路線、途中シオン教会付近でS字カーブして坂を下るのが、ちょっぴりアクセントあって好き。ベルリンの同様でいえば、フランクフルターアレー駅→ワルシャワ通り駅のM13が細めの道を曲がって曲がって走るのとかも〉日曜特別営業日の大型書店ドゥスマンで立ち読み欲解消。
18時『Der Russe ist einer, der Birken liebt』@マキシム・ゴーリキー劇場。全席10ユーロデー。最前列左端だったけど客席に舞台装置の都合で配置換えの配置換えで普段ならプロンプター用のド真ん中。Olga Grjasnowa小説の舞台化。同じく彼女の『Die juristische Unschärfe einer Ehe』はここで公演を観て小説も読んだ。東欧・旧ソ連の出自+ヤングジェネレーション+ジェンダー交錯+ベルリンなお話自体はわりと好印象。デビュー小説今作の題名はチェーホフ「三人姉妹」の台詞から。訳せば「そのロシア人は白樺を愛する人」。まんまな白樺巨木が素舞台にゴロン倒れてて根元が客席にちと突き出してる。アゼルバイジャン出身ドイツ育ちユダヤ教徒マーシャが主人公。その元彼はゲイでトルコ系ムスリムのドイツ人・セムで、ギター弾き語り&メタ地平で話を推進させていく。Dimitrij Schaad演じるこの飄々としたキャラが主役以上に印象に残った。Thomas Wodiankaも久々見て相変わらず無駄に濃縮エロいわんとか、脱いでたし。てな男優視姦と、期待値下げてたヤエル・ロネン演出が意外と楽しめたこともあって、10ユーロデー鑑賞にしては久々の堪能。なんつうか、この演出家お得意のアイデンティティー・アイロニーが全開はあっても、マーシャの物語はわりと追える作りになってたせいかしら。劇評読んで、この作品と、何年も前に観た『桜の園』とが、“ポスト移民演劇”シェルミン・ラングホフの2013年劇場監督就任シーズン開幕作だと知った。どちらも現代的ではあっても物語性とメランコリーを備えてて、同劇場最近のなぁんだか捻くれ過ぎな一連作品群との比較で、この数年の変化、個人的には正直ネガティブ方向への変化にまで想いを馳せるなど。
〈納豆をお裾分けでいただいて毎パック拝みながら食べた最後の3パックめを少し残し納豆の在宅発酵に挑戦。諸事情により豆はヒヨコ豆。茹でて本物を混ぜて鍋ごと暖房の上に置いて約10時間経過。すでにそれなりの納豆臭。ワフフン〉
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