ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Portrait of the unknown man』

午後アメリカ記念図書館独記事次々立ち読む。『Portrait of the unknown man』@ドック11、デュオとソロ2作品をほぼ続けて上演。Yannis Adoniou & Stavros Apostolatos『If people or things disappear, they go somewhere where they cannot be seen or found』、男性2人よる素味の時間&空間、振付では辿り着けない不安定なその場その場のかつどうしたらそういうに常に中途半端な状態で在り続けられるかな目が離せない《ダンス》。靴音息づかいテーブルをひきずる音、リノリウムのない素舞台に上手に折りたたみテーブルと、下手にイスと折り畳まれて平置きの衣装、宙づりになった角形作業用的照明、音楽なし、足音靴音テーブルを微妙に引きずる音息づかいとともに、隣席客の固唾吞む音やお腹が鳴る音まで堪能。冒頭の稽古用ジャージにジャケットやいちおうちゃんとしてるっぽい白シャツを着て、常に間(あわい)を通過して柔らかく動き停まるシークエンスはもう本当に絶妙だった、いわばどこにも決めポーズがない動き顔つき身体のありよう。美術館の展示パフォーマンスや黒沢美香さんの偏愛ミニマリスムにも通じるような場に立ち会えた幸福。そして題名からのあわよくば的連想、それで前知識皆無で観に来たわけなのだけど、は、そうね、ちょっとした男ふたりの身体的接触な時間はあって、それでまあ誤読するなら全体の味付けの中ではもう充分だというw。Michael-John Harper『M.J.』は、国際級モデルとしても活躍する若きブラックな美形くんが、ある瞬間からずっと何かのエピソードを喋り続けながら関節柔らかくぐわんぐわん動き続けるソロ。早口英語でその内容自体に落ちこぼれたのと、素味デュオ疲れもあって少々集中途切れるも、たぶん言葉の内容よりも、見方によっては一人きりもがいてるようでも態を視ればいいんだなと、後半は黒のカットソーなどひっぱったりしての動き。隣席女性が「この作品何分あるの?」と僕に尋ね「分からない」と答えついに彼女がしびれを切らして帰ってしまった後も、客二十人ほどのガラガラでしんしん冷えなか、無論最後まで見守る。偶然、ユウコさんも来ていて、いわゆる主宰であるヤニスと3人で少し話す、彼の考えには共感多々。小雨以上のなかローゼンターラープラッツ駅まで彼女と歩いた。〈明日の"Berlin sagt Danke!"の日は "Ikko sagt Danke, Berlin!" の日だわ、極私的な感情としては〉
musik heute:
kraftklub - schüsse in die luft