ますだいっこうのあと@ベルリン

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稲川諒ソロ『遠野物語 Die Legenden von Tono』[ベルリン2015]

ベルリンの夏を返せ!デモがあったらば参加したいくらい。ぴちょんくん型キャベツ黄赤二色のミニパプリカにんじん特売グーラシュ肉といりこ出汁で拵えた味噌汁が胃壁に優しい。15時からテアターハウス。ミッテで『Kein Licht.』ソロのリハ、エンジンかからずまま2時間過ぎたなれどテキスト案はひとまず着地。
稲川諒ソロ『遠野物語 / The Legends of Tono / Die Legenden von Tono』@Studio 2 Mime Centrum / ベタニアン、昨日に続き「Butoh Masters in Berlin」企画の一環、和栗さんがまとめた舞踏譜をベースに作られた作品上演という流れみたい。マコトさんのお手伝いに、いわば男手ならぬオカマ手としてアリバイ的に参じた次第。場当たりなど眺めるうちに開演、想定を遥かに上回るご来場の熱気たるや。僕は中央最後列階段状席での初ビデオ撮影係に徒にド緊張。踊りは再演やソロ改作など経て、そして恐らくは今回のためにもかなり練り直してて、初演とは随分違った印象を受けた。冒頭に女性出演者が妖怪や原作物語について英語解説を読むシーンが設けられたりしてたしね。僕の誤読的イメージな舞踏からは先へ一歩歩みだしつつ、儚さみたいなものが純化された独舞として拝見。褒め言葉としてこの先じわじわと化けていく予感な作品でした。動画1 2 3
余談:公演前同じ場所でワークショップをやってて、残ってたある女性が近くでずっと涙を流し続けてたので思わず「大丈夫?」と声をかけたら、いわゆる舞台経験のない彼女は初参加で何かが琴線に触れてだったそう、公演でも彼女はたまたま撮影する僕のすぐ近くに座っててまた挨拶をした。