ますだいっこうのあと@ベルリン

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グリング『Get Back!』

D社ガイド本ハンガリー校正。

下北沢、フライターグチェック@STEPS、気流舎、封印歌謡・克美茂の本を立ち読みしだしたら止まらんぜよ@ヴィレッジヴァンガード

グリング『Get Back!』@下北沢ザ・スズナリを観る。

(片桐)はいりさんをスズナリの距離で観られるなんてとても贅沢。まずそれ。realなrealじゃなくてあくまでfictionのreal、といえばいいのか、な存在感で売れっ子漫画原作者を演じる彼女は、もはや役それ自体をおもしろがってもいる風で、一時たりとも目が離せない。だからって圧倒的とか空間を支配するとかではないあたりが彼女の愛すべきキャラクターよ。

その目線で比べるとグリングの、プラス何度か客演している、役者たちの作り込んだ演技(シバイ)はそれぞれに味出し全開でやってくれちゃってて拍手なのだけれど、最後の一線ではいりさんとは違って、realなreal止まりに視える。

それでも原作者と対峙する漫画作者を演じた萩原利映がラストのラストで、はいりさんから押されっぱなしから押し返すひと言をサラリと吐いて、おお流石サスガと心に響く。貴重なイヌ系中野秀樹は若作りな役でもう「〜っス」言葉だけでよろめき。黒川薫クンのイマドキ細ヒョロ髪いちいちかきあげ系役にも萌えまくり。

ぶっちゃけ去年の『虹』でお熱が下がっていたグリング。だけどまだまだ定点観測指定だわ。にしーてーも、青木さん、見方によっちゃあかなりキワドイ内輪もの、事実関係じゃなくて劇団を11年継続していくうえでの心情とかとしてね、を書きましたねい、なんて深読みするのは腹黒だわね。

閉店間際スターバックスデカフェ淫。