ますだいっこうのあと@ベルリン

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年上のOL 悩ましい舌使い』/『ビッチェズ・ブリュー/タコマ・ナロウズ』

R社@汐留出張校正。14時過ぎで終了。ラッキー。

年上のOL 悩ましい舌使い』@上野オークラ劇場を観る。吉行由実監督の最新作、脚本は本田唯一さんとの共同。という縁で上野での上映最終日に。

ピンク映画ながら、主演男優の魅力へとしっかり引き込んでくれちゃう吉行監督のテクに、今回もまんまとハマりましたわ(笑)。タカシ役の関本真矢クン。学生服姿の高校生から大学生を演じます。もう激イケなのさ。一重咀嚼系顔、黒々した髪にはちゃんと天使の輪っかがあって、あ、ルックスはちょっと金森穣系かも。でね、セックスシーンで視えたガタイはスレンダー系で、ちょい浅黒だし。演技だってそれなりにしっかりしてて、……鳴呼。

男運悪げな年上OLが、ひょんなことで知り合ったタカシをずっと想い続ける、みたいなストーリーもまた甘酸っぱくてね。そのうえでの二人のセックスシーンは男女モノにもかかわらず、何だか感動的でさえありました。あ、置換機能使ってムフフと楽しんじゃったかもー(笑)。

というわけで、とっても『センチメンタル・レモンソーダ』(ほんとのタイトル?)な一作でありました。

上野公園の花見でごった返す町から新宿区四畳半へ逃げ帰りしばし休息。改めて埼京線与野本町へ向かう。うごー、なんか時間配分誤ったぞよ。新宿から各駅停車で40分もかかるなんてー。この時点で精神的にも身体的にもコンディション↓。

ローザスビッチェズ・ブリュー/タコマ・ナロウズ』@与野本町彩の国さいたま芸術劇場大ホールを観る。

結論からいうと、今夜の僕にはイマイチ楽しめなかった作品でした。

なんだろうな、素敵なもの凄いものを視てるんだ、という自覚はあったのよ。あるいは、とても幸福なものを視ているという感覚もね。だけど、体調やら頭の中がグルグルしてたせいか、うまく受信できなかった、そんな感じ。あるいは例えるとトータルの質を示すメーターの針がずうっと右に振りきれたまんまになってるもんだから、逆にうつらうつらしちゃった、とかね。7000円もしたのにー(笑)。

「黄金色の布壁に囲まれた無機質な空間。舞台下手には、DJブースが無造作に置かれている。天井には、蛍光灯でできた奇妙なシャンデリア。劇場内に、“あの”マイルスの話し声が響き渡り、DJの「ビッチェズ・ブリュー!」という叫び声を合図に、ダンサーが舞台上に現れる・・・。振付家アンヌ・テレサと勇敢なダンサー達は、クラシック・バレエコンテンポラリー・ダンスのテクニックはもちろんのこと、ジャズやヒップホップ、さらにはブレイク・ダンスまでを取り入れて、ダンスの可能性への新たなる挑戦を試みる。
マイルス・デイヴィスの歴史的傑作『ビッチェズ・ブリュー』にのせて製作された本作で、ローザスは、インプロヴィゼーションを積極的に取り入れた、新たな展開をかいま見せてくれる。感性を震わされ、自発的な探究は続く。あらゆる束縛からの開放(原文ママ)と自由を希求して・・・。」(チラシより)。
 
DJ兼ダンサー、サルヴァ・サンチス。男性陣では小柄なんだけど、ちとかわいくて、ピンクのタンクトップで軽やかに踊る一瞬なんかは、心が小躍りしたものだ。それから、もしかしてインプロ的に挿入された?シナトラの『夜のストレンジャー』は染みたなぁ。

って、感想がずっとまとめられずいて、やっと4月12日に書いているのですが、そのマイルス・デイヴィスのアルバムを改めて聴き直したくなりました。ああ血の巡り悪いなぁ>自分。

そんなわけで、ダンスな知合いへのご挨拶もそこそこに、マスクをしたまま劇場を退散しましたです。帰り道・埼京線の各駅停車もああ長くて寒かった。