ますだいっこうのあと@ベルリン

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チェルフィッチュ『ポスト*労苦の終わり』

5時半起きで管理会計テキスト校正。ヒィヒィ。午後早めに秋葉原の事務所へ納品。ヤレヤレ。軽く一人打上げ。
チェルフィッチュ『ポスト*労苦の終わり』@横浜STスポットを観る。えんぺ一行レビューで叩かれまくりなので期待値下げておく。でもココ、岸田戯曲賞取ったからじゃなくて、ダンスな文脈で前から観てみたかったんだよねー。
「っていうかぁ」「ぶっちゃけ」「みたいな」てんこもりの、いわゆる「超リアルな日本語」(フライヤーより)でディスコミュニケーションを語る。『〜について話しまーす」なノリで、ダラダラと脱力状かつ第三者的にね。
猫背足裏ペタペタ歩きなキャストたちは、体が微妙にねじれきて、ああこれが「現代の日常的所作を誇張しているような/していないような独特の身体的方法」(同)なわけね、と。もうちょこっと辺境なダンスが立ち上がってくるかと思いきや、ただヘンな人たち止まりだったかな。微妙に意識して“デザインしました”に視える動きがあって、それはちょっとこっ恥ずかしいような。
なんだろうな、いわゆる“ふつうの”台詞とは極北な超リアル日本語への違和感とかはなくて、ああ、なるほどね、と解体されかげんも込みでそこそこおもしろがれましたわ。まあ、それも確信犯で冗長だもんだから、意識が遠くなることも一度ならず。作品としてはそんな“体裁”のわりには、とどのつまりの“お話そのもの”は、なーんだわりとありふれてんじゃんってやや落胆したのでした。