ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Minamata』/『Nackte Tiere』

今年のベルリナーレ/ベルリン国際映画祭は最終日Publikumstagのみ実質参戦。11時『Minamata』@CinemaxX。例えばそもそも“水”俣だしなぁの海・湯船・現像液・廃液つながりポエジーなどで、2時間引き込まれっぱなしな映画。ただなんつうか、総花的ってのとも違うけど、水俣病にも写真家ユージン・スミスの人生のどこかにも着地しきらないというかな印象はちょびっとだけ残った。すんごく微量なレベルでなんだけどね、私的基準で崇高に描きすぎてるように視えたとかかなぁ。すでに聞いてはいた超個人的残念賞:僕演じる酔っ払いが居酒屋の少し離れたカウンターからユージンに水俣弁でからむ十数秒は、やっぱりシーンごとカットになってました、南無阿弥陀。他の知り合いが出演した場面もまるっとだったから、その2つ以外にもカットされてる場面もしかしたら結構あって、それが何か影響してるのかも、とか考えてもしょうがないんだけどねw。撮影現場で、ジョニー・デップが合間にわざわざ僕のところまで来て演技を褒めてくれたこと、シーン撮影後その場のエキストラ&出演者に握手する中、僕とはハグしてくれたこと、を一生の思い出に、かねぃ。いったん帰宅。20時『Nackte Tiere』@Urania。連ドラ『Druck』エピソード3でゲイカップル片割れを演じたMichelangelo Fortuzzi出演の興味で。Melanie Waelde脚本&監督作は飾りっ気ゼロ、上映場所&座った位置のせいもあるだろうけど、ボソボソ小声で台詞聞き取りにくい台、正方形画面・ブッツリつなぎ映画。田舎住みのいろいろに外れた/外れかかった10代の描く。ジェンダー的にも年代的にも間(あわい)っぽい、主人公は柔道やってて衝動的なティーン女子で、パートナー関係とかも曖昧だけど親密な共同生活を覗き込んだキブン。ヒリヒリ感がいい意味で後に引きそうな一本だった。舞台挨拶にはミゲランジェロたん含むチーム登場。
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dendemann - müde